令和6年度『自転車安全利用講習会』を開催しました

           

令和6年11月12日(火)および13日(水)、住友不動産飯田橋駅前ビルに於いて、自転車文化センターのサイクルアドバイザー山口文知氏を講師にお招きして、自転車を安全に利用するための講習会を開催しました。

①講習前半の座学での講義では、下記についてお話がありました。

~自転車の昨今~

警視庁では、令和6年11月1日から自転車走行時の赤切符交付の取り締まりや、危険運転(酒気帯び運転、携帯電話やスマートフォン利用のながら運転)などの取り締まりを強化しています。
また、令和5年4月からヘルメットの着用が努力義務化され、令和5年7月から電動キックボード、電動自転車が街中を走っています。

~身体に合った自転車の整備方法~

サドルの取り付け位置と高さを自分の身体に合わせ、ペダルの先端に親指の付け根がくる位置でペダリングを行います。土踏まずでこいでしまいがちですが、親指付け根付近でこぐと効率的に足の力がペダルに伝わるので、安定した運転になります。

~自転車の交通事故発生について~

自転車が関わる交通事故は、約6割が交差点で発生しています!また、事故で一番多いのは歩道の段差で、浅い角度で乗り上げようとして転倒。日ごろ通い慣れた道路や交通量の少ない裏道や歩道などでも多く発生しています。その多くは油断から引き起こされる事故です。

②講習後半の実技体験は、シミュレーター体験、クイックキャッチ(反射神経のテスト)、視野角度測定等を行いました。

~シミュレーターを体験~

設置された自転車のペダルを漕ぐと目の前に配置された3面のモニターの風景が流れて、本当に運転しているかのような映像です。街角に潜む危険箇所も再現されています。

~実際に自転車にまたがりました※~

自分の体形に合ったサドルの高さとペダルの位置を確認しました。適切なサドル位置は両足がべたっと地面についている高さです。

※室内なので走行はできませんでした

~クイックキャッチ(反射神経テスト)を体験~

2本の棒の中を落ちてくる光を捕まえるというテストで、反射神経の衰えを実感します。

例えば、交差点で脇道からの飛び出しに瞬時に対応できるか?といった場面に置き換えてみると、このテストと自転車運転の関係がよく理解できます。

~運転時の視野角度の測定~

皆さんは前方1点を見つめて、左右どれぐらいの範囲(視野角度)が見えますか?

高齢になると視野は狭くなっていきます。運転時の視界に入り込む情報も減り、危険察知にも影響が出ます。なお、運転の際の目線は、7~10メートル先に合わせます。

☆安全に自転車を利用し、事故を減らしていきましょう。

来年も開催を予定しています。興味を持った方は、ぜひご参加ください。