会員向け講習「刈払機による飛び石事故防止講習」(操作基礎編 第1回、第2回)を開催しました

第1回令和5年12月19日(火)、第2回令和6年1月19日(金)開催(両日とも同内容)
具体的な事故事例・基礎的な操作方法・養生の方法などを説明しました。

今回の研修は、グリーンフィールドサービス 林材業労災防止協会技能師範の上野徳也氏を講師にお招きして開催しました。両日とも11名の会員・職員が参加しました。
第一部は、財団安全就業パトロール指導員が、刈払機使用による飛び石事故について講義を行いました。都内シルバー人材センターで発生した刈払機使用による賠償責任事故は、平成30年~令和4年までの間、109件発生しており、その内、飛び石による事故が90件発生しています。また高額賠償責任事故上位10件には、自動車への飛び石が7件、隣家の窓ガラスへの飛び石が4件発生していることを説明しました。

第二部は、上野講師が刈払機を安全に使用するための基礎的な操作方法について講義しました。刈払機使用者と他の作業者との間隔(最低でも5m以上、作業の安全のためには15m以上離れて作業することを推奨)、飛び石は作業現場の環境や樹木の種類によって飛距離が変わること、刈刃は対象物に合ったものを使用すること等、事故を防ぐために特に注意が必要な点に触れました。また、財団手作りのブルーシートの養生について、シルバー事業係長が、風が吹くと煽られてしまうという欠点はあるが、簡単に組み立てられ持ち運びに便利、安価であるため調達しやすいことが利点であることを説明しました。また一般的な養生ネットでは、チップソーの先端が欠けた破片が網目を通ってしまい事故につながった事例があることを説明しました。
質疑応答では、「養生しなくてもいい場所はどんな所ですか?」という質問に対して、上野先生が「養生しなくていい場所はない!」と強調しました。

なお、令和6年2月27日(火)に刈払機製造メーカーの方を講師にお招きして、「令和5年度刈払機による飛び石事故防止講習 機材選択と養生編」を開催いたします。現在、参加者募集中ですので、ご参加を希望する方は、所属のシルバー人材センターにお問合せください。